ワインやビール、蒸留酒の製造コストが上昇している。インフレを心配すべき理由はここにもある。一部のワイン醸造所やビールメーカー、蒸留酒メーカーは今のところ、製造コストを吸収していると言い、政府のデータでもアルコール飲料は他の消費財より価格の上昇が緩やかだ。しかしアナリストによれば、そうした状況は長くは続かないかもしれない。梱包用段ボールや缶ビール用のアルミニウム、ラベル、輸送、エネルギーのコストが全て上昇している。先進国では新型コロナウイルス対策として実施されたロックダウン(都市封鎖)が解除され、多くの業界がインフレに見舞われている。カリフォルニアの蒸留酒製造所、アマドール・アンド・ドライ・ディギングス・ディスティラリーを経営するクリス・ステラー氏の元には今年に入ってから納入業者から値上げの予定を知らせるメールが届き始め、実際にコストは上昇している。しかし今のところ、ラム、ジン、ウイスキーの値上げは控えている。
アルコール業界にも値上げの波? コスト上昇で
メーカーは今のところ、製造コストの上昇分を吸収しているが、長くは続かないかもしれない
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