ワインやビール、蒸留酒の製造コストが上昇している。インフレを心配すべき理由はここにもある。  一部のワイン醸造所やビールメーカー、蒸留酒メーカーは今のところ、製造コストを吸収していると言い、政府のデータでもアルコール飲料は他の消費財より価格の上昇が緩やかだ。しかしアナリストによれば、そうした状況は長くは続かないかもしれない。  梱包用段ボールや缶ビール用のアルミニウム、ラベル、輸送、エネルギーのコストが全て上昇している。先進国では新型コロナウイルス対策として実施されたロックダウン(都市封鎖)が解除され、多くの業界がインフレに見舞われている。