アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンが新たな収入源を確保した。タジキスタン国境の税関施設を制圧し、徴収し始めた関税だ。タリバンが6月22日、米国が建設したシェールカーンバンダルの検問所を制圧し、国境警備隊をはじめとするアフガニスタン政府軍の134人がタジキスタンに逃亡。以来、タリバンは別の検問所を含むタジキスタン国境の大半を支配し、今月3、4日だけでも1000人近いアフガニスタン兵がタジキスタンへ逃れた。現地の貿易商などによると、シェールカーンバンダルの検問所はタリバンとタジキスタンの紳士協定のもとで業務を続けている。インタビューに応じたタリバンのスハイル・シャヒーン報道官は「(タジキスタン、ウズベキスタン両政府に)国境、税関の通常の手続きはこれまで通り行うと通知した」と語った。「税関職員もそのままで、従来通りの仕事をするよう求めている。証印(スタンプ)も変えていない。ビジネスマン、貿易商、一般人の問題になることは避けたいからだ」と語った。