ボリス・ジョンソン英首相は5日、新型コロナウイルス感染対策として打ち出されているほぼ全ての規制を予定通り19日に解除する方針を示した。同国では感染力が高い変異株「デルタ型」による新規感染者が急増している。ジョンソン氏は、パンデミック(世界的大流行)の初期には感染者数、入院患者数、死者数が連動して増加していたが、ワクチン接種によって、そうした連動が消滅はしないまでも弱まったことがデルタ株の流行で明らかになったと指摘。すでに一度延期されている規制解除を今月実施し、政府の介入を終わらせて個人の責任で対応する状況に戻すべきだとした。ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保やマスク着用など新型コロナ対策として導入された法律は廃止され、自身や他人を守るための適切な判断を下す責任は各個人が負うことになると述べた。
英政府、「デルタ型」感染拡大もほぼ全ての規制解除へ
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