6月下旬に米北西部を襲った記録的な熱波で少なくとも118人が死亡した。オレゴン州ポートランドでは気温が46.4度、ワシントン州シアトルでも42.2度まで上昇し、いずれも過去最高を記録した。カナダのブリティッシュコロンビア州リットンでは49.4度に達し、山火事でほぼ全ての住宅が破壊され、少なくとも2人が死亡した。地元自治体は冷房が効いた設備を開き、集合住宅の管理人には危険にされされる可能性がある住民を確認するよう要請した。それでも極端な高温に慣れていない地域ということもあり、各地の医療ケアシステムに大きな負担がかかった。シアトルを含むワシントン州キング郡ではこれまでに15人、オレゴン州では103人が気温上昇の影響で死亡。ブリティッシュコロンビア州は熱波による死者数が数百人に達している可能性があるとしているが、正式な統計は明らかにしていない。
米北西部の熱波、地域の医療ケアに大きな負担
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