ダイヤモンド決算報Photo:PIXTA

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はオリックスと東京センチュリーのリース業界2社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

オリックス10%超増収
東京センチュリーは減収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の業界2社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・オリックス
 増収率:11.5%(四半期の営業収益6270億円)
・東京センチュリー
 増収率:マイナス7.0%(四半期の売上高3067億円)

 オリックスは四半期増収、東京センチュリーは減収と明暗が分かれた。それぞれどんな要因だったのか。次ページからは詳細の数字とともに解説する。