コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、ソニーグループ、パナソニックなどの総合電機業界3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
総合電機3社全てが増収も
「格差」が浮き彫りに
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下の総合電機業界の3社。対象期間は21年1~3月期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・ソニーグループ
増収率:27.0%(四半期の売上高2兆2204億円)
・パナソニック
増収率:5.2%(四半期の売上高1兆8255億円)
・シャープ
増収率:19.0%(四半期の売上高6091億円)
次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。