――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  アフガニスタン駐留米軍では、2020年2月以降――つまり16カ月間――死者は出ていない。従って、新常態となった縮小規模で駐留を継続していれば、目に見えるコストは比較的小さかっただろう。  一方、撤退に伴う人道面および戦略面の目に見えないリスクは、比較的大きい。  では、撤退を余儀なくさせている米国内の現在のムードはどうだろうか。  撤退の動きが既に始まっているため、今こうした問い掛けをするのは多分に言葉の遊びのようなものだ。