スイスの金融大手クレディ・スイス・グループでは、幹部クラスの人材流出に歯止めがかからない。アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻に絡む巨額損失など、相次ぐ失策が発端となっている。事情に詳しい関係者によると、米国勤務の数人が先週退職届を出した。他にも退職を考えている人がいるという。メディア通信チームの共同責任者エリック・フェダーマン氏は英バークレイズに移籍するほか、化学・農業分野が専門の米州グローバル産業チーム共同責任者スピロス・スボロノス氏は、米投資銀行ラザードに移る。その他の転職先は米JPモルガン・チェースや米エバーコアなどだという。