コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は第一生命ホールディングス、かんぽ生命保険、T&Dホールディングスの生命保険業界3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
かんぽ生命は減収
第一生命、T&Dは増収
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の生命保険業界3社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・第一生命ホールディングス
増収率:57.0%(四半期の経常収益2兆7428億円)
・かんぽ生命保険
増収率:マイナス5.2%(四半期の経常収益1兆6589億円)
・T&Dホールディングス
増収率:24.5%(四半期の経常収益6904億円)
第一生命ホールディングス、T&Dホールディングスは四半期増収、かんぽ生命保険は減収となった。明暗分かれた要因とは何だったのか。次ページからは詳細の数字とともに解説する。