第一生命・被害者弁護団が結成
声明の中身を徹底解説
第一生命の元営業職員が起こした19億円の詐欺事件ですが、被害者弁護団が結成されて、会見が開かれたそうですね。
11月17日の夕方に東京都内で会見が開かれました。多くのメディアやテレビカメラが入り、物々しい雰囲気でした。また、弁護団の横には白い衝立がありましたが、その後ろには被害者の40代女性もいました。
弁護団はどのような声明を出したのでしょうか。
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声明を述べたのは山口広弁護士で、女性用シェアハウス、かぼちゃの馬車事件で社会的問題となった、スルガ銀行・スマートデイズ被害弁護団の団長を努めた方です。まず、事件の概要を述べた後、「第一生命で1人だけ『特別調査役』なる肩書を付与され、社内で『女帝』と評されるほど絶大な影響力を持つ存在でした」という話をしました。
続いて、「元営業職員は第一生命から付与された『特別調査役』『上席特別参与』なる肩書を最大限に悪用してこれらの詐欺を行った。保険業法には、保険募集人に対するコンプライアンスマニュアルの周知徹底や体制整備について定められているが、第一生命は元営業職員に対してこれらをほとんど行っていなかった。また、3年前には不審な点があると指摘されたことを認識していたが、対策を怠った」と述べています。
確かに、その時点で調査を行っていれば、その後の事件は未然に防げたかもしれませんね。