投資家は今年、テーマ型の上場投資信託(ETF)に資金をつぎ込み続けている。特に人気が高いのは、クリーンテクノロジーや合法大麻といったコンセプトやトレンドだ。モーニングスターによると、2021年上半期のテーマ型ETFへの資金流入額は約388億ドルで、前年同期の78億ドルを上回った。現在、テーマ型ETFは191本あり、運用資産総額は1642億ドルに上る。5年前は55本、計112億ドルにすぎなかった。調査会社CFRAのETF担当シニアディレクター、トッド・ローゼンブルース氏は「(投資家は)世界有数の成長市場での分散化を狙い、『話題』株からテーマ型ETFに資金を移している」と述べた。当然ながら、テーマ型ETFは市場全般に連動するETFよりもリスクが高く、トレンドが一段落したと考える投資家の数が一定数に達すれば急落することもあり得る。クラウドコンピューティングの例を見てみよう。長期的には強固なトレンドとみられることに変わりはないが、新型コロナウイルスの流行が減速し始め、リモート勤務者も減る中で、最近は勢いに陰りが見える。クラウドコンピューティング関連のETFは年初から6月30日までの資金動向が6億ドルの流出超過となった(モーニングスター調べ)。
テーマ型ETFが熱い 専門家のおすすめ5分野
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