1位は維新に近いあの企業
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、医薬品業界の上場企業を対象に「年収が高い企業ランキング」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が30人未満の企業は除外している。対象期間は、2019年12月期~20年11月期。
早速、ランキングを確認していこう。
1位は、大阪大学発ベンチャー企業のアンジェスで、1275.1万円。同社は昨年3月、大阪大と共同で新型コロナウイルスのワクチン開発を始め、大阪府や大阪市と連携協定を結んでいる。
「大阪維新の会」を率いる吉村洋文大阪府知事や松井一郎大阪市長の大きな期待を集めているが、ワクチンについては治験が遅れ、今年中の実用化の計画を来年に見送った。
株価は2008年に1000円を下回って以来低調だ。上記理由で昨年一時、2000円を超えたが、今年春から1000円を下回る。長らく赤字だが、国産コロナワクチンの実用化で逆転できるか。