中国の電子商取引最大手アリババグループとインターネットサービス大手テンセントホールディングスは、お互いのサービスを徐々に開放することを検討している。中国政府の圧力により、両社が築いてきた事実上の障壁を維持することが困難になっていることが背景にある。この動きは消費者にとっても大きな変化となる。中国の消費者向けオンライン販売は主に2つの陣営に分かれており、例えばアリババのプラットフォームではテンセントの決済システムを利用して商品を購入することはできない。事情に詳しい関係者によると、両社はこうした制限を緩和する計画を別々に進めているという。これは、消費者の生活をより便利にし、競争を促す可能性があるほか、両社がお互いのビジネスをより深く理解する機会にもなる。