中国経済は4-6月期(第2四半期)も堅調ぶりが際だった。だが、政策担当者は下振れ圧力が強まる中での成長支援と、長期的な課題に対処する上で景気減速をどこまで容認するかを巡り、難しいかじ取りが求められそうだ。中国の4-6月期GDPは前年同期比7.9%拡大。6月の鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資、都市部の失業率はいずれも予想通りか、予想を上回る水準となり、6%以上としている通年成長目標の達成に向けて順調に進展している。新型コロナウイルス禍に伴う統計のブレを排除するため過去2年の成長率を平均すると、4-6月の中国成長率は5.5%。1-3月期の平均成長率である5%から伸びが加速しており、コロナ前のトレンドに回帰しつつある。