暗号資産(仮想通貨)で最も注目されるトレンドの一つは、聖書時代にさかのぼる金融活動、すなわちお金を貸して利息を受け取ることだ。  暗号資産の投資家はビットコインやイーサといったデジタル通貨が単に値上がりするのを待つのではなく、保有する暗号資産を貸したり、他の戦略で利回りを稼いだりして積極的にリターンを追求している。「イールドファーミング」と呼ばれるこうした活動で2桁の利率を達成できることもあり、米ドルを運用する際の利率を大きく上回る。  一方で、これは危険な賭けでもある。投資家は自分のデジタル資産を詐欺師に盗まれたり、突然の乱高下で価値を失ったりするリスクを負っている。