メリック・ガーランド米司法長官は、連邦検察官が政府からの情報漏えいを調査する際に記者の通信記録を入手する権限を大幅に制限した。検察が記者の通信記録を入手する行為を巡ってはこのところ、ジョー・バイデン大統領からの批判を含め反発が強まっていた。ガーランド氏は19日に連邦検察官らに宛てた文書で、情報源の開示強制からジャーナリストを保護する上で司法省のこれまでの方針は適切な国益の考慮を行わなかったとし、こうした保護が必要との認識を示した。最近になって、ドナルド・トランプ前政権下で司法省が情報源特定のために、米紙ワシントン・ポスト、米テレビ局CNN、米紙ニューヨーク・タイムズの記者から2017年の電話記録をひそかに入手していたことが明らかになった。これを受けて議員やジャーナリスト団体、バイデン氏らの間で批判が巻き起こった。ガーランド氏は検察による記者の通信記録押収を禁じる方針を示していた。
米司法長官、検察による記者の通信記録入手を制限
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