新型コロナウイルス感染による死者数がインドでは公式発表の10倍近くに上る可能性があるとの報告書が発表された。インドのコロナ死者数は公式記録では41万4000人以上となっているものの、研究者らはこの数字は実態を反映していないと指摘する。インドで4月と5月にコロナ感染者数がピークに達した際に病院は患者を受け入れず、検査を受けないまま患者が自宅で死亡するケースが多発した。20日発表された報告書によると、昨年1月から今年6月にかけて、通常予想される死者数を上回る「超過死亡」が340万~470万人に達した。報告書は元インド政府首席経済顧問のアルビンド・スブラマニアン氏と、米シンクタンクの世界開発センターと米ハーバード大学の研究者がまとめた。