──福岡を拠点にインターネット通信販売事業を展開されているそうですね。メインの商材は何ですか？
二宮 「KUENTAI」という自社ブランドのステンレスハンガーです。4年前から売り始め、主婦の方を中心に、人気を集めています。最も売れている定番の上着用ハンガーは、累計で100万本を突破しました。楽天市場でのシェアが高く、アマゾンやヤフーショッピングでも売れています。
──人気の理由は？
二宮 最大の魅力は、従来のプラスチック製や木製のハンガーと比べて、クローゼットに洋服を大量に収納できることです。他の材質のハンガーと比べると、20～50％の省スペースになります。またステンレスは錆びにくいので、濡れた洗濯物を干しても問題なく、乾いたらそのままクローゼットに収納できます。さらに、丈夫で長く使えるので、コストパフォーマンスが高く、環境負荷も低いです。
代表・二宮英樹氏。1985年、大分県生まれ。高校中退後、18歳のときにリサイクルパソコンのネットショップを起業。その後、福岡でアパレル関係のECサイトの立ち上げ・運営を8年間手がける。2014年に再度起業し、ネット通販事業を展開。
──競合店もあると思いますが、御社が選ばれるのはなぜでしょうか？
二宮 お客さまの声を吸い上げて、商品を地道に改良しているからだと思います。ハンガーをご購入されたお客さまにはアンケートをお願いしており、「重いコートを掛けたいのでもう少し太い方がいい」「フックの部分が回る方がいい」など、多様なご意見が寄せられます。それを参考に、中国の提携工場と相談しながら、小まめに形状を改良しています。
また、インフルエンサーやブロガーの方にモニターとなってもらい、インスタグラムなどSNSで商品を紹介していただいています。こうしたWeb上でのブランディングにも力を入れた結果、お客さまが徐々に増えていきました。
