今年に入り、自動車業界の電気自動車(EV)販売に弾みがついている。EV販売台数は米自動車市場全体を上回るペースで伸びている。プラグインEV市場は自動車市場全体に占めるシェアはまだわずかだ。それでも今年1-6月期のプラグインEV販売は、新型コロナウイルス禍で販売が冷え込んだ前年同期の2倍余りに増加した。調査会社ワーズ・インテリジェンスによれば、この成長ペースは新車販売全体の29%を大きく上回った。最大の要因はテスラがEV市場で圧倒的な強さを保っていることだ。調査会社モーター・インテリジェンスによると、今年1-6月期のテスラの米国販売は78%増加した。昨年発売したクロスオーバーSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」が早くも同社の最も売れ筋になったことなどが寄与した。テスラは週明け26日に4-6月期(第2四半期)決算を発表する。