米司法省は米国ビザ(査証)申請時に中国軍との関係を隠していたとされる中国人研究者5人について訴追を取り下げた。中国が行っているとされる米国での情報収集活動を根絶するための画期的な取り組みが大きく後退する。検察が22日と23日に裁判所に提出した書類の中で5人についてビザに関する不正などの訴追を取り下げると述べた。訴追されていた研究者にはカリフォルニア州の生化学やがんの研究者やインディアナ州で人工知能(AI)を研究していた博士号取得候補者が含まれている。訴追されていた1人のタン・ジュアン氏の裁判は26日に始まる予定だった。タン氏の裁判に関して今週裁判所に提出された書類によると、連邦捜査局(FBI)の一部のアナリストが事件の価値に疑問を示した。タン氏ともう一人の研究者については、FBI捜査官が事情聴取の際に自らに不利な供述を拒否する権利があることを適切に告知していなかったことが判明したため、判事は訴追内容の一部を却下していた。