ケビン・ハートやスヌープ・ドッグは、スポーツのコメンテーターとしては知られていない。だが、動画配信サービス「ピーコック」のユーザーなら、棒高跳びやバレーボール、今回から加わった新種目のスポーツクライミングで、2人による東京五輪の解説を間もなく聞くことができる。米ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサルは、ピーコックのユーザー数を増やす上で東京五輪を起爆剤にしたい考えだ。コメディアン兼俳優とヒップホップアーティストのコンビがコメンテーターを務めるハイライト番組も、こうした五輪戦略に向けた一連のコンテンツの一つだ。五輪を数十年にわたり放映してきたNBCユニバーサルは、今回の東京夏季五輪も23日の開会式から自社の放送網で放映する。41全競技の少なくとも一部は、ピーコックの広告付き無料サービスでも配信する(男子バスケットボールは有料会員のみ)。