ニューヨーク州ロックランド郡に暮らすローラ・G・ブスタマンテさん(49)は新型コロナウイルスの世界的流行が始まってから長い間、以前のように週末の夜にマンハッタンで友達に会いたくてしかたがなかった。ブスタマンテさんは新型コロナのワクチン接種を完了し、ニューヨーク市の多くのバーやレストランも営業を再開した。しかしまだ以前のような気晴らしはする気にならず、安心して友達に会えるのは1対1で、できれば屋外で会うときだけだという。「楽しんでいる人たちをソーシャルメディアで目にするが、そこにいる自分を想像できない」。製品管理コンサルタントのブスタマンテさんはそう話す。米疾病対策センター(CDC)がワクチン接種完了者を対象に感染対策を緩和してから、多くの人が待っていましたとばかりに飲食店の屋内で食事をしたり、パーティーに参加したり、飛行機に乗って友人や家族に会いに行ったりしている。しかしほとんど人と会わない生活が1年以上続いた結果、以前の生活に戻ることが難しくなった人々もいる。