バイデン米政権は、ベラルーシ政府とアレクサンドル・ルカシェンコ大統領に対する新たな経済制裁を検討している。首都ワシントンで先週開かれた協議に参加した関係者らが明らかにした。ベラルーシの反体制派トップが訪米し、米政府に対してより強力な手段を講じるよう求めていた。ベラルーシの政治アドバイザーによれば、新たな制裁は今年に入り米政権が講じた措置を拡充するもので、ルカシェンコ氏をさらに孤立させることを目指す。同氏は1年ほど前から国民による反政府活動の弾圧を続けている。ベラルーシで昨年実施された選挙でルカシェンコ氏の対抗馬だったスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏は先週、首都ワシントンを訪問。議員や政府高官らと会談する中で、より強力な制裁を講じるよう呼びかけた。