メダルとコロナの「Wラッシュ」で、日本に起こる3つのことPhoto:David Ramos/gettyimages

五輪の盛り上がりとコロナ感染者の急増
これから東京はどうなる?

 連日、オリンピックでの日本勢のメダルラッシュで東京は沸いています。日々金メダルが増える一方で、同じタイミングで発表される新型コロナの感染者数も急増しています。過去最大の感染者数が報告されるような状況となり、これから東京はどうなってしまうのでしょうか?

 私は経済に関する未来予測が専門です。実はここ数カ月、いろいろなメディアで予言してきた未来予測どおりの状況になってきています。

 そのとおりになった未来予測を整理しておきたいと思います。

(1)政府は2021年の春は経済より五輪を優先する形で緊急事態宣言を延長し続ける
(2)東京五輪は予定通り開催される
(3)選手村ではパンデミックは起きないが、五輪開催中に都内では第5波が拡大する

 ここまでは予測が的中しました。心配なのはこの後だと思います。実はこの先についても企業向けに以下のような未来予測をしています。

 東京にこれから起きることを整理するとこのようなことになります。

(4)2021年夏、感染者数は大幅に増えるが死者数が低い状態にとどまるだろう
(5)変異種のデルタ株が猛威をふるう可能性は高いが、その被害も限定的に収まるはず
(6)結果として日本経済はこの夏を境にアフターコロナに向かうだろう

 これは何度も繰り返しお伝えしていることですが、私の予測はあくまで統計学的な証拠から得られた未来予測です。医学的な予測とは手法や判断基準が異なる点はご了承ください。