企業のWebサイトにある「IRカレンダー」で
「決算短信」をチェックしよう

 また、当期純利益が黒字転換するタイミングはずれることもあります。

 前回紹介したプレミアムウォーターホールディングスの例でも、当期純利益が黒字転換するタイミングは、営業利益・経常利益の黒字転換よりも1四半期後ろにずれています。

 1四半期のずれですが、業績の好転のギリギリの兆しを早めに把握するためにも、営業利益・経常利益での判断がおすすめなのです。

 営業利益・経常利益の数字は各社HPのIRページで確認できます。HPには「IRカレンダー」を掲載している企業が多いです。その中で、決算発表予定の日付が公開されています。決算発表の日に「決算短信」が公開されます。

 下図は、ユニクロを展開するファーストリテイリングの「IRカレンダー」です。

 また、株情報サイトの「株探」や「フィスコ」でも確認できますので、チェックしてみてください。

 さらに、マネックス証券、楽天証券、SBI証券など各オンライン証券会社が提供しているツールでも無料で確認できます。

当期純利益ではなく、営業利益・経常利益の黒字転換が重要馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員 日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社 FISCO のアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。