「なぜかいつも味方される人」の決定的な特徴〈風、薫る第87回〉『風、薫る』第87回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第87回(2026年7月28日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)

ちゃっかり者の直美の信条

 直美(上坂樹里)がワンレンに。

 病院を辞めることにした直美は、多江(生田絵梨花)とトメ(原嶋凛)に派出看護をやると話す。このときはまだいつもの髪型。髪型が変わるのはもう少しあとだ。

 多江は「(病院は)私たちに任せて」と友を見送る。美津(水野美紀)も「力になる」と好意的。りん(見上愛)も「心から応援しています」と手紙をよこす。

「応援か」とやや拍子抜けしているような直美。「私もやる」と言ってほしかったのに「応援」だなんて他人行儀だと思ったのかもしれない。りんはまだトラウマが払拭されていなさそうだ。

 主題歌明け。内科の取締役を引き継いだタマ(川島鈴遥)が直美が残した覚書を読んでいる。

「困りたるときはかならず仲間に相談し、あわよくば味方につけてしまうべし」

 直美流・人の動かし方のコツ。直美はずっとこのやり方で難局を乗り切ってきた。

 今回も、美津が派出看護の場所を探してくれた。住居のすぐ前?隣?

 家から空き家までワンカットでカメラが動いて、歩く美津と直美を撮っていた。直美の髪型が変わっているのはこのときだ。髪を切ったことにまったくフォーカスされないのが興味深い。養成学校に入学したとき、直美は決意の表れで髪をばっさりザンギリ頭にしたくらいだから、今回病院を辞めて新たな活動をはじめるにあたり気合を入れたのだろうと容易に想像できるが、そこを強調しない。

 話を「困りたるときはかならず仲間に相談し、あわよくば味方につけてしまうべし」に戻そう。

 美津には活動場所を見つけてもらった。次に卯三郎(坂東彌十郎)だ。文(内田慈)との件以来、すっかり卯三郎と親しくなったようで。