米客室乗務員組合(AFA-CWA)が実施した調査によると、今夏に機内で乗客による嫌がらせや脅迫、暴行が常態化していることが分かった。調査は航空30社の客室乗務員5000人を対象に実施された。それによると、手に負えない乗客に対処したことがあるとの回答は85%に上った。このうち5回以上経験したとの回答は半分以上に上り、17%は暴行沙汰に発展したと答えた。米国では新型コロナウイルス禍の制限が解除されたことで、航空需要が一気に高まり、空港には旅行客が殺到。こうした混乱の中で乗客の問題行為も増えている。米連邦航空局(FAA)には今年に入り、乗客の問題行為に関する報告が3615件寄せられていると発表した。FAAは610件について調査を開始。罰金や処罰を科したのは95件に上った。2019年に行われた類似の調査は150件に満たなかった。