新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大や米疾病対策センター(CDC)の新たなガイダンスを受けて、米国ではマスク着用ルールを再導入する動きが広がってきた。だが、地元議員や住民がこれに反対するなど、一部では緊張が高まっている。ミズーリ州セントルイス郡議会は27日、公共の室内空間でマスク着用を義務づける新規定について、賛成5、反対2で撤廃を決めた。義務づけはサム・ページ郡長が発動したもので、26日から発効していた。民主党メンバー2人が共和党に加わり、撤廃を支持した。「われわれの権利や自由を損なういかなる措置にも従わない」。共和党のアーニー・トラカス郡議会議員は議会でこう言い放った。2時間にわたる意見公募のセッションでは、住民およそ50人が反対意見を述べた。また、トラカス氏はインタビューで、着用ルールを強制することはできないと述べた。「世間体のために導入された勧告にすぎないというのが個人的な見解だ」
デルタ株流行、米国でマスク着用巡る争い再び
マスク着用義務づけの再導入を巡って対立する自治体
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