コメダ珈琲Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度のカフェ・レストラン編だ。

コメダ、ドトール、サンマルクの業績に
隠れた「6月格差」

 カフェ・レストランの主要3社が発表した4〜6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ドトール(ドトール・日レスホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比204.6%(104.6%増)
 5月度:同192.3%(92.3%増)
 6月度:同113.5%(13.5%増)

◯サンマルク(サンマルクホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比466.1%(366.1%増)
 5月度:同330.6%(230.6%増)
 6月度:同107.2%(7.2%増)

◯コメダ珈琲(コメダホールディングス〈HD〉)のFC向け卸売売上(既存店)
 4月度:前年同月比188.2%(88.2%増)
 5月度:同134.1%(34.1%増)
 6月度:同108.2%(8.2%増)

 4~6月の月次業績データにおいて、今回取り上げる3社全てが前年実績を大きく超えている。

 しかし、3社の中には格差がある。実は、コメダ珈琲と残りの2社(ドトール・サンマルク)では実績増における「価値の重み」が違うのだ。3社を取り巻く、数字のカラクリをご紹介しよう。