夫の両親に「末期がん・認知症」が同時に来た!介護ストレス軽減3つのコツ写真はイメージです Photo:PIXTA

同居している夫の両親(義父93歳、義母86歳)が、ほぼ同時に「末期がん」と「認知症」になった。夫と私は、2人のケアと仕事の両立におけるストレスを極力減らすため、なるべく合理的な仕組みを整えた。今回は、介護される親も介護する側も穏やかに暮らしていける「三つのコツ」についてお伝えしたい。(ファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

「がん」と「認知症」
高齢化社会ではダブルで来る!

「親の最後の時」について、漠然と「病院」か「介護施設」のどちらかで息を引き取るもの、そんな風に考えていた。

 例えば、70~80代でがんや心筋梗塞などにより病院に入院中に亡くなる…。または90歳を超えて、深刻な病気はないが認知症になり、介護施設で晩年を過ごし亡くなる…。深く考えたわけではないが、周囲の高齢者がそうだったから、親が亡くなるのは病院か介護施設のどちらかだろうと思っていた。

 ところが、同居している夫の両親(義父93歳、義母86歳)が今年に入ってからほぼ同時に「末期がん」と「認知症」になった。しかも、二人とも!つまり、「末期がん」×2、「認知症」×2。「治らない病気」と「認知症」が同時にやってくるとは、想定外のこと。

 しかしよく考えてみると、がんも認知症も年を取るほど発症率は高まるので、同時になっても不思議ではない。「高齢化社会」とはこういうことだと、実感している。現在の医療制度では、末期がんだからといって長期間の入院をさせない。家族としても、コロナ禍の今、入院は避けたい。感染予防対策で家族の面会ができないと、認知症がさらに進む可能性が高いからだ。

 また、末期がんであることが分かってから認知症を発症しているので、今から介護施設に入所するのは難しい。そこで「第3の道」である「訪問診療」を利用することにした。夫と私は、自宅での看取りの可能性があることも覚悟した。

 介護保険の申請・認定、訪問診療の導入までには数カ月を要したが、最近少し落ち着いた。介護保険と訪問診療については解説本がたくさん出ているので、必要なときがきたら、書籍で全体像を知ることはもちろん重要だ。

 私が今回お伝えしたいのは、親に介護が必要になったり、病気になったりしたとき、ケアする家族として少しでもストレスを減らすコツである。あくまでも「わが家のケース」ではあるが、参考になる点があるとうれしい。

 夫と私がストレス軽減のために心掛けたことは、なるべく合理的に仕組みを整えること。ケアしている側の負荷を軽減するためだけではなく、親も「ルーティン」になれば、穏やかに暮らしてくれる。実行したコツは三つだ。