勝手な思い込みで人生を棒に振らない「自分らしさ」の見つけ方目の前にある現実をどう捉えるかは自分の解釈次第だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

レビュー

 あなたは、「体育会系だから営業職」「営業職だから企画の仕事はしてはいけない」「大人なら働いて当たり前」など、勝手な決めつけや思い込みにしばられて、身動きが取れなくなってしまっていないだろうか。また、変化が激しく先行き不透明な現代において、絶えることのない心配や不安に押しつぶされそうになっていないだろうか。そんなあなたには、「目の前にある現実をどう捉えるかは自分の解釈次第だ」ということを知ってほしい。

 『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』書影『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』 阿部広太郎著 ディスカヴァー・トゥエンティワン刊 1650円(税込)

 本書『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』の著者、阿部広太郎氏は、中学3年生からアメリカンフットボールを計8年間続けた体育会系だ。電通入社後に人事局へ配属されるも、クリエーティブ試験を突破し、入社2年目からコピーライターとして活動している。入社前のOB訪問では「ガッツリ営業で働けそうだね」などと言われていたというが、「体育会系だから営業職」という思い込みにしばられることなく、自分らしい生き方を突き進んでいる。

 本書は現在の自分を解釈し直して、自分、現在、過去、未来を解釈し、自分らしい生き方を見出す方法を提案してくれる一冊だ。あなたは、解釈を通して、どのような生き方を見つけるだろうか。もしかしたら、隠れていた感情に気づき、新たな道を見つけることになるかもしれない。コピーライターである著者が語りかけてくる言葉によって、自由に向かう勇気をもらえる一冊である。(木下隆志)