ベラルーシの弾圧から逃れる人々の支援グループをウクライナで率いていたベラルーシ人活動家が、ウクライナの首都キエフの自宅近くで行方不明になった翌日、遺体で発見された。ベラルーシでは、活動家に対する締め付けが強まっている。ウクライナ当局は3日、ビタリー・シショフ氏(26)が自宅近くの公園で首を吊った状態で発見されたことについて、殺人事件として捜査していることを明らかにした。自殺を装った殺人の可能性も含め、あらゆるシナリオを念頭に捜査するという。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は自らの体制に対するあらゆる反対勢力の弾圧を強化している。ルカシェンコ氏は国内の活動家や欧米指導者が不正があったとみる大統領選挙で勝利を宣言したが、その1年後に反対派を家宅捜索し、独立系メディアを禁じた。さらに、警備員がデモ参加者に実弾を使用することを認め、反対派の中心人物らを投獄したり追放したりしている。
ベラルーシ活動家の死、ウクライナが殺人事件として捜査
有料会員限定
あなたにおすすめ