たくさんチェックがついた人は、かゆみ物質といわれるヒスタミンを分解しにくい人(ヒスタミンタイプ)といえます。ヒスタミンを分解しにくいとは、体内にヒスタミンがあり余っている状態ということです。
ヒスタミンは、かゆみなどのアレルギー反応を引き起こす物質です。だからヒスタミンが過剰にあれば、かゆみをはじめとしたアレルギー症状が出やすくなります。
一方で、ヒスタミンが脳内に働くと興奮物質になり、好奇心旺盛で頭の回転が速いスマート因子として働きます。
だから、生まれつきアトピー体質だからと嘆く必要はありません。アトピー症状がおさまると、ヒスタミン体質の人が持っている本来の能力を発揮しはじめます。アトピーになりやすいヒスタミンタイプの人は、本来記憶力が高く頭の回転が速いなど、脳機能のアドバンテージが高いのです。ご自身やご家族も含め、周囲にアトピー症状がある人を思い浮かべてみてください。なんとなく、インテリジェンスの高そうな人が多いと感じませんか?
つまり、ヒスタミンタイプの人は、マイナス面もあるけれど、プラスになる遺伝子をもともと持っているということなのです。
アトピー改善後に便秘・イライラ解消、
記憶力までアップした40代経営者
たとえば、こんなケースがあります。会社を経営しているAさんはもともと記憶力も抜群で、見るからに仕事ができそうな男性です。小さいころからアトピーはあったものの、症状は軽かったそうです。ところが、30代から40代、仕事が忙しくなるに伴って症状が悪化。それに並行して、記憶力の低下を自覚するようになりました。
以前は何を見てもすぐに覚えられたのに、まったく覚えられない。経営者という立場上、従業員の前で話をしなければならないことが多いのですが、それすらも億劫になってしまったといいます。
食生活を聞くと、多忙で食事時間は不規則、ほとんど毎日が仕事を兼ねた会食続き。もちろんそこではお酒も飲んでいました。ご家庭には小さいお子さんがいましたが、帰宅が遅いため、家での食事は皆無でした。
Aさんは本当はあまりお酒が好きではなく、アルコールを飲むとアトピーも悪化してしまいます。わかっていてもつきあいがあるため、やめられない。便秘もひどくなり、ちょっとしたことでイライラするようになりました。