極めて異例な委員会の場での“解散”明言
比例区削減を条件にしたのは暴挙である

①解散に条件を付けたこと、委員会の場で明言したこと。これらはきわめて異例で、“解散”と言う言葉を著しく軽いものにした。

②特に、比例区40議席の削減を条件として持ち出したことはこの上ない暴挙である。

 本欄で指摘してきたように、定数削減の目的が「身を切る」すなわち歳出の削減にあるなら、それに相当する政党助成金を削れば済むことだ。小選挙区と比例区のバランスは1つの理念に基づくもので歳出削減とは全く別の話である。

「身を切る」と言っても、それは落選者だけで、当選する自信のある議員は何も身を切らないことになる。

③たとえ、通常国会で違憲状態を脱する法案を成立させたにせよ、今回の総選挙は憲法違反のまま実施される。今後4年間は憲法違反の総選挙で選ばれた議員に政治を任せることになる。

 要するに、今回の選挙制度改革は、4年後にやっても全く同じことなのだ。この責任は野田佳彦首相本人にある。そして、そうである限り民主党は壊滅的な大敗を招かざるを得ない。