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コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度の航空編だ。

ANA、JALの旅客人数が超反動増!
実態値で分かる「斬状」は?

 航空の主要2社が発表した4~6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ANA国際線(ANAホールディングス〈HD〉)の旅客人数
 4月度:前年同月比108.7%(8.7%増)
 5月度:同173.3%(73.3%増)
 6月度:同158.6%(58.6%増)

◯ANA国内線(ANAHD)の旅客人数
 4月度:前年同月比368.7%(268.7%増)
 5月度:同420.5%(320.5%増)
 6月度:同137.9%(37.9%増)

◯JAL国際線(日本航空)の旅客人数
 4月度:前年同月比282.5%(182.5%増)
 5月度:同593.2%(493.2%増)
 6月度:同576.3%(476.3%増)

◯JAL国内線(日本航空)の旅客人数
 4月度:前年同月比305.0%(205.0%増)
 5月度:同342.8%(242.8%増)
 6月度:同127.7%(27.7%増)

 6月において、ANA・JALの2社は国際線・国内線共に前年実績を大幅に超えた。ANA国際線は前年同月比158.6%(58.6%増)と、前年実績の1.5倍以上。JAL国際線も同576.3%(476.3%増)と、前年実績の4.7倍以上の実績だった。しかし、これは昨年からの反動増の影響が大きく、航空業界を取り巻く環境は依然として厳しい。次ページでは、2社の惨状が分かる実態値を確認しよう。