「庶民は自助で勝手に潰れて」
日本の政治家は超楽ちんだ

 お金持ちと同様に、政治家にとっても日本はすごく快適な国です。日本は個人に自助や自己責任を強く求めるので、大失敗した人に対して政治家が何かしてあげる必要がない。庶民は自助で勝手に潰れて、というのが許される国は、政治家にとっては超楽ちんですよ。

 それでも国民の多数が「このままでいい」という投票行動をしている間は、ずっとこのままなんじゃないですか?20代、30代の若い人も、年金がもらえなくなる未来がまだまだ先なので「自助でいいじゃない」と思っているんでしょう。

 日本って毎年40万人ぐらい人口が減っていて、経済成長率も先進国の中では最低レベルじゃないですか。全体が小さくなって、椅子取りゲームの椅子がどんどん減っているような状況です。

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 だから日本で才能のある若い人が頑張っても「こいつに任せてみよう」というのが起きなくなっている。そして政治権力に近い人ばかりで椅子を回そうとなっています。民間で一生懸命働くより、政府と仲良くするほうが儲かります。

 これって、アフリカの発展途上国のモデルに近いです。強い産業がなくて、国民の大半は貧しいんだけれど、政府に近い筋の人はめちゃめちゃお金を持っている。そういうイメージの国に、日本はなりつつあります。

 僕はそういう日本を「頑張って良くしよう」と思うより、他の国に行ったほうがいいよね、と考えるタイプ。日本を悲観するよりも、もっと将来に夢がある国があるじゃないと考える。そうやって日本を出られる人は海外を選ぶ時代に、日本はもうなっちゃっていると思いますよ。