「仕事運」「金運」「恋愛運」「健康運」ほか、「21のご利益」の組み合わせからあなたの願いが叶う神様が見つかるかも! 八百万(やおよろず)の神様から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。さぁ、本を開けば、あなたが気になる神様がいるはず。それが今、必要としている神様かもしれません。
負け戦で活路をひらき、粘り強くやり遂げる
江戸幕府を開いた徳川家康や、最強の武将のひとり武田信玄が力を借りた軍神で、古事記などでは「建御名方」と表します。軍神なので戦いの神、勝利に導く神ですが、なぜかタケミナカタは神話にて惨敗します。
タケミカヅチが「国を譲れ」とオオクニヌシに迫ったとき、コトシロヌシが同意したものの、不服に思ったタケミナカタは、タケミカヅチと力比べをしました。結果、タケミナカタは両腕を引きちぎられ投げ飛ばされます。
タケミナカタは逃走し、諏訪湖に追い詰められ殺されかけたところで、「この地から出ない」「国はアマテラスの子に献上する」と約束しました。ぼろ負けです。だからこそ転じて、勝利の神になります。「負けの災いは先に私が引き受けた!」ってことですね。
タケミナカタは諏訪湖のそばで諏訪大社の神になります。全国の諏訪神社の総本社で、長野県諏訪市の上社本宮、茅野市の上社前宮、下諏訪町の下社春宮、下社秋宮の四社です。
タケミナカタが軍神として、大きく名を上げたのは日本最大のピンチ「元寇」でした。元と高麗の連合軍による日本侵攻を撃退した「功績第一の風の神」として、シナツヒコと共に朝廷より称えられます。巨大な敵との戦いで、タケミナカタのご利益により、皆が不屈の精神を発揮し、活路をひらいたのです。
怒らせたら怖い神様です。諏訪大社の上社本宮は、織田信長の長男・信忠の軍に焼かれ、灰になりました。焼き討ちから8日後、武田家滅亡祝いの席で、明智光秀の発言に激怒した信長は、光秀を皆の前で殴る蹴るなどします。それから約2ヵ月半後、このことを恨んだのか明智光秀は謀反「本能寺の変」を起こし、信長・信忠は死亡。勝った光秀も2週間と経たないうちに敗れます。諏訪大社を焼いた主だった3者は、皆死にました。
一方、タケミナカタと関係深い武田家の遺臣を多く召し抱え、諏訪大社を再建した69徳川家康は、秀吉亡き後の天下を支配。明治まで260年以上続く徳川の時代を築きました。
【主なご利益】必勝祈願、心身健全、技芸上達
【こんな人にオススメ!】
大逆転を狙いたい人
*本原稿は、八木龍平著『最強の神様100』からの抜粋です。
八木龍平(やぎ・りゅうへい)
1975年、京都市生まれ。博士(知識科学)
スピリチュアルな感覚を活用する社会心理学者
科学とスピリチュアルを組み合わせた今までにない「神社分析」が好評を博し、『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)はまたたくまに27万部超のベストセラーに。
NTTコムウェアのシステムエンジニア、富士通研究所シニアリサーチャー、北陸先端科学技術大学院大学・客員准教授、青山学院大学・非常勤講師などを歴任。性格分析やコミュニケーションの学術論文を出版する社会心理学者である。2006年度コンピュータ利用教育学会(CIEC)学会賞・論文賞。
現在は武蔵野学院大学・兼任講師として「情報リテラシー」を教えるかたわら、ブログや神社ツアーで「リュウ博士」と呼ばれ活躍中。全国の企業・団体での講演や、神社ツアーには、毎回多くの参加者が集まり、人気を博している。
著者からのメッセージ
「神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」
鎌倉時代に制定された「御成敗式目」の第一条に記された言葉です。意味は、神様は人間の敬う心によってそのお力を増し、人間は神様の徳をいただいて運を開く。この神様の徳こそ、ご利益です。
御成敗式目は、鎌倉幕府の第3代執権・北条泰時が中心になってまとめた日本初の武家政権による法令です。武士にも一般庶民にも大きく影響を与えたこの法令は、神様と人との関係を説くことから始まるわけですね。
神様と人との関係は一方通行ではありません。お互いを助け合い高め合う存在。神様のお力をいただく「開運」は、このお互い様の関係の中で起こることを、読者の皆様にご理解いただければ、本書を出版した甲斐があります。
神様のやりたいことを助ける人は、神様から多くのプレゼントを受け取るでしょう。
本書を、神様との「良き隣人関係」を結ぶ一助としてくだされば幸いです。
本書の見方
古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場しますが、最強クラスの神様たちなので、ご利益も多種多様。あなたにピッタリな神様を見つけていただくためにも、本書の見方を紹介いたします。
■ナンバリング
本書では、何度も登場する神様がいます。本を活用する機会が多いはずなので、各項目初出のみ、数字を入れています。
■神様の特徴
同じご利益でも、性格が違います。神様の個性を表したご利益となります。
■神様を祭る寺社
神様を祭る代表的な神社・お寺を紹介。P271には、ご参拝におすすめの神社をピックアップしています。
■神様のご利益
神様が最も得意とするご利益を全21項目から主な3つを紹介。P255にはご利益別索引があるので、自身が欲するご利益ごとに神様を探せます。
■こんな人にオススメ!
人によって、職業も年齢もバラバラ。よりイメージしやすいように、あなたと神様とのマッチングをお手伝いします。
新刊書籍のご案内
『最強の神様100』
八木龍平著、定価1650円(本体1500円+税)、ダイヤモンド社
第1章では、日本の国が始まった最初の最初、弥生時代から古墳・飛鳥時代に大きな力を発揮した神々をご紹介します。日本で一番古い神社の神様など、神々の最長老ぞろいの第1章はご利益のスケールも大きく、「人として成長したい方」に特におすすめです。
第2章では、怨霊が不幸をもたらすと人々が本気で恐れた奈良時代から平安時代に、大きな力を発揮した神々をご紹介します。鬼から守る神様、今年の福徳をもたらす神様など、長く繁栄した神々ぞろいの第2章は、「不幸体質から幸運体質になりたい方」に特におすすめです。
第3章では、大きな戦乱が起こった鎌倉時代から戦国時代に、大きな力を発揮した神々をご紹介します。戦わない勝利の神様、宇宙根源の究極神など、人々が最も力を欲した時代にふさわしい神々の強者ぞろいの第3章は、「強力なパワーが欲しい方」に特におすすめです。
第4章では、安土桃山時代から江戸時代に大きな力を発揮した神々をご紹介します。「あとひと押し」をくれる神様、思いがけない知恵をもたらす神様など、新時代を切り開いた神々ぞろいの第4章は、「新しい流れを呼び込みたい方」に特におすすめです。
明治時代から昭和初期に大きな力を発揮したカリスマな神々ぞろいの第5章は、その道を究める神様など、「魅力を磨きたい方」におすすめの神様をご紹介。現代に大きな力を発揮している龍神さんや犬神さんなど、人間の要望に積極対応する神々ぞろいの第6章は、「大舞台で力を発揮したい方」におすすめの神様をご紹介します。
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