終わりが見えないコロナ禍中。緊急事態宣言の延長によって、先が見えない毎日に気持ちが塞ぎ込んでいる人も多いのではないだろうか。
仕事や人間関係、お金、将来についてなど、心配事を抱えている人にぜひ読んでほしいのが、2021年8月に発売されるやいなや即重版が決定、書店でも売り切れが相次ぐなど話題になっている、『宇宙人が教える ポジティブな地球の過ごし方』だ。
著者のthe Planet from Nebula(ザ プラネット フロム ネブラ)はアメリカ在住の精神世界の探検家で、「宇宙人」とのチャネリング(交信)を通して、「自分らしくないものを手放し、ポジティブに生きる方法」を提案している。
著者が2011年に開始し、毎日更新しているブログは「内容が深い」「読んでいるうちに自己肯定感が高まる」と評判。アメブロのジャンル別ランキング1位の常連で、月間134万PVを記録するなど、カリスマ的な人気を誇る。
今回は本書の中から、自信についての項目を一部抜粋して紹介する。
ショックで前に進めない…
シアトルの秋が深まるころ、友人の結婚式に参加するためにハワイを訪れていた。
ハワイ滞在中は、大学時代の知り合いが経営するリトリートセンター(心身を深く休めるための施設)に泊まらせてもらうことになっていた。そこは知る人ぞ知る場所でこっそり運営されている。
リトリートセンターの経営者の友人と久しぶりに会って、施設の前にある木陰でビールをくみ交わしていると、滞在客らがゾロゾロ部屋から出てきて、ちょっとしたパーティーになった。
ちなみに、リトリートセンターはアルコールが一切禁止だったため、滞在客はジュースで乾杯していた。そのとき知り合った若い女性が、こんなことをポツリと話してくれた。
「じつは私、半年前に結婚を決めていた人と別れたんです。彼にフラれて自信がなくなっちゃって……。まだ全然前に進めないでいるんです……」
彼女はうっすら涙ぐんでいる。
何か声をかけて元気づけたいと思いつつも、何も浮かばない。
彼女の話にはうなずくことしかできずに、その場は別れたけど、部屋でベッドに横になっているときも、彼女のことがずっと気になっていた。
頭のうしろで、コキガエルが大音量で鳴いている。
ウトウトしていると、コキガエルの合唱がだんだん人の声のように聞こえてくる。
そのうちに、コキガエルがシャライー(宇宙人)の声へと変貌していった。