シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉の音声配信を始めた。終わりの見えないコロナ禍で不安が広がるいま、心のなかに小さな希望を増やす方法を教えてくれる。きょうのひとことは、これ!
「素直に喜んだもの勝ちよ」

素直に喜んだもの勝ちよPhoto: Adobe Stock

人は相手を喜ばせたい生き物

きょうのひとことは、
「素直に喜んだもの勝ちよ」

素直に喜ぶのが苦手とか、おすましさんな感じだったりとか、なんだか喜んだ顔を他人に見せてはいけないように思っている人がいます。
そういう人は、とても損をしているんです。とてももったいないんです。

自分の周りで、「この人いいな」「あの人かわいいな」っていう人を思い浮かべてみるとわかりますが、そういう人って、素直にポジティブな感情を表現できる人なんです。
喜びや笑顔をサラッと見せてくれる人は、他人を癒す効果があるんです。
だから、周りの人は、そういう人のことを自然と好きになります。

一方、なかなか自分の感情を出せないとか、あえて出さないとか、そういう素直に喜べない、喜ばない人は、ちょっと損しちゃいます。
ちょっと、とっつきにくい印象を持たれたりとか。

では、なぜこういう違いが生まれるのでしょうか?
基本的に人間っていうのは、
「相手を喜ばせたいから喜ばせる」わけです。
つまり、相手の喜ぶ顔が見たいんですよね。
その場で素直に喜んだりしてくれる人じゃないと、次から、相手を喜ばせたいというモチベーションが働かなくなっちゃうわけです。
些細なことでも喜ぶ人のほうが好かれるし、得するんです。

そして、些細なことでも喜んでくれる人には、どんどんその人が喜ぶことをやってあげたくなっちゃいます。
それが人ってものなのです。

だから、あえて「喜びのレベル」を意識して下げておいたほうがいいです。
そうすると、あなたの周りには、もっともっと喜ぶことが集まってくるようになります。

周りの人があなたを応援したくなるのは、あなたを喜ばせたいと思うから。
一方で、「これくらいじゃ喜ばないよ」っていう感じの人になってしまうと、周りの人は「じゃあいいや」ってなっちゃいます。
自分が逆の立場だったら、そうなってしまうのではないでしょうか?
自分の周りに喜ばせようと思う人がいなくなってしまったら、寂しいですよね。

ちょっとしたことでも、プラスの感情を積極的に表現していきましょう。
プラスの感情を表現されて、イヤな気持ちになる人はいません。
プラスの感情であれば、どんどん喜んだり笑ったりすればいいんです。

自分にとっても気持ちがいいことだし、周りの人にも気持ちがいいことなんですから、やらないと損ですよね。
自分の仲間とか味方を増やしていく効果も期待できます。

ただし、そういうのが、どうしても苦手な人もいます。
じゃあ、どうしたらよいのか?

いちばんカンタンなのは、「言葉」です。

ちょっといいことしてくれた人には「ありがとう」と言ったり、「うれしい」と言ったり。
表情とか態度がともなわなかったとしても、すぐに言葉で表現するだけで、相手は「感謝してくれているんだな」「喜んでくれているんだな」と解釈してくれます。

態度でも言葉でも、ささやかなことからでいいので、喜びを表現するようにしてきましょう。

というわけで、きょうのひと言は、
「素直に喜んだもの勝ちよ」
でした。

参考になったかしら?