座りっぱなしの「とてつもない危険」を見過ごしてはいけないワケPhoto:PIXTA

重大な危険をはらむ!
テレワーク下の体調不良

 新型コロナウイルスの影響でテレワークを経験した方は多いだろう。通勤時間がなくなったのでラクになったかと思いきや、実は体調不良を訴える人が増えている。

「危機的な状況です」

座りっぱなしの「とてつもない危険」を見過ごしてはいけないワケフィジカルトレーナーとして活躍する中野ジェームズ修一さん。独自のメソッドでテレワーク下の体調不良を改善へとつなげている

 こう警鐘を鳴らすのは、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんだ。中野さんは、強豪で知られる青山学院大学駅伝チームの体調管理を担当しており、これまで数多くのオリンピック選手の個人トレーナーとしても活躍している第一人者である。

「新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)が2年目に入り、現在の状況は危機的だと感じています。テレワークになり運動量が減ったため、体調不良を訴える人が増えているのが原因です。特に目立つのが体重増加と筋肉量の低下。普段からトレーニング習慣のある人でも、自宅にこもってしまうと、2kgも筋肉が減ってしまいます。この状態が続くと股関節や膝が痛みだし、血糖値が上昇します。その結果、多くの人が高血圧症になりかねません。筋肉を動かすことで体は糖を消費しますから、運動をしないと糖尿病のリスクも抱えてしまうのです」(中野さん)

 実はテレワークは、重大な危険性をはらんでいたのだ。健康を維持するには、どうすればいいのか。