怒りをコントロールするには?

このタイプには劣等感や弱みを抱えている人が少なくありません。でも、本当は無理に強がらず、ひた隠しにしている「自分の弱さ」や「自信のなさ」をさらけ出してしまうほうがいいのです。

弱く見られようとも恥をかこうともかまわないと開き直ってさらけ出してしまえば、肩の荷が下りたように気持ちがすっきりするはず。それにおそらく、弱みをさらけ出してしまっても状況は何ひとつ変わらないということに気づくはずです。そうすれば、「別に強がる必要はないし、相手より優位に立つ必要もないし、怒ったり怒鳴ったりする必要もないんだ」ということが納得できるのではないでしょうか。

このタイプは、言うなれば、普段からガチガチの鎧で身を固めて自分の弱さを守っているようなもの。だから、思い切ってその重い鎧を脱ぎ捨て、身軽になって本当の自分をさらけ出してしまうほうがいいのです。

そうやって身軽になれば、素の自分を出すことに自信がついて、相手に対して優位に立とうとすることもなく、自然体のまま柔軟に対応することができるようになっていくでしょう。

鎧を脱いだことで相手との勝負に負けてしまうこともあるかもしれませんが、「別に勝ちにこだわらなくてもいい」「むしろ負けたほうがラクなんだ」と思えるようになるのではないでしょうか。

「負けるが勝ち」という言葉がありますが、本当に強い人は勝ち負けにこだわらない、柔軟でしなやかな姿勢を保っているもの。そして、本当に強い人は、強がったり怒ったりしなくても自分に自信を持って生きていける「やわらかな強さ」を備えているものではないでしょうか。

なお、あまりにいつまでも強がり、吠え続けていると、少しずつ周りの人が離れていき、次第に孤独になっていくことが少なくありません。ですから、思い当たる人は、孤独になってしまう前に鎧を脱ぎ捨てて、心身をすっきり解放してしまうほうがいいでしょう。