米バージニア州は8日朝、南北戦争時代に南軍を指揮したロバート・E・リー将軍の銅像を撤去した。人種差別に対する抗議活動が行われた昨夏以降、全米で南軍のシンボルが相次ぎ撤去されている。州都リッチモンドのモニュメント・アベニューにはラルフ・ノーサム州知事やレバー・ストーニー市長をはじめ多くの人々が集まり、1年にわたる訴訟の集大成となる銅像撤去を見守った。ネット上ではノーサム氏のツイッターのライブ配信で、数百人がイベントの様子を視聴した。州の最高裁判所は先週、銅像の撤去を認める二つの下級裁判所の判決を支持する判断を下した。リー将軍の銅像は130年以上も前から設置されていた。ノーサム知事は2020年6月、銅像を撤去すると発表。これを受け、銅像のある地域の住民と、銅像とその設置された土地をバージニア州に譲渡した夫婦の子孫がそれぞれノーサム知事を訴えていた。バージニア・コモンウェルス大学の近くにあるこの像は昨年、黒人男性のジョージ・フロイドさんがミネアポリスの警察官に殺害された後、抗議活動の標的となった。