「あなたが定期的に訪れるサイトを見て、ショックを受けました! あなたはとてつもない変態です。 あなたの妄想は普通からはかけ離れています!」
(元の文:But I looked at the sites that you regularly visit, and I was shocked by what I saw!!! I want to say - you are a BIG pervert. Your fantasy is shifted far away from the normal course!)

 なぜ犯人に「とてつもない変態」などとののしられなければならないのでしょうか。でも、もしもちょっと変わった動画を見た覚えがあり、このメールを信じている人にとっては震え上がるほど恐ろしい脅迫メッセージになるのかもしれません。

個人情報を使って脅してくる上級詐欺師の手口に注意

 さらに高レベルのサイバー犯罪者は送りつける相手の個人情報を記載し、リアリティーを高めて相手を焦らせたり、信じさせたりするテクニックを駆使してきます。

 例えば、メールの送信者が自分になっているケースです。自分のメールアドレスから送られてくるので何事かと思うでしょう。そして、本文には「あなたのPCは乗っ取った。あなたのメールアドレスから送信しているのがその証拠だ」などと書いてあるのです。もちろん、嘘です。メールアドレスの送信元は偽装することができます。

 他には、メールの本文にメールアドレスとパスワードを記載し、あなたが使っているパスワードは把握していますよ、と脅してくるものもあります。なぜ自分のメールアドレスやパスワードを知っているのかとギョッとすると思いますが、これは過去に漏洩(ろうえい)したアカウント情報を利用して送ってきています。

 最も強烈だったのは、メールアドレスだけでなく、筆者の本名、自宅住所、携帯電話番号などがメールに全部載っていたケースです。何らかの名簿情報を手に入れて、その情報を利用したのだと思いますが、この時はちょっと驚きました。とは言え、どちらにせよ詐欺なので無視するしかありません。