眠りについてからふと目が覚めて時計を確認すると、まだ深い夜だった。誰しも一度はそんな経験をしたことがあるはず。就寝してから何度か目が覚める「中途覚醒」は、中高年代以降からその頻度が高くなるという。睡眠負債にもつながる不快な中途覚醒の回避方法に迫る。(清談社 真島加代)
年齢を重ねるごとに
目が覚めやすくなる
せっかく床についたのに、夜中に何度も目が覚める……。そんな悩みを抱えている人は「中途覚醒」という不眠の症状が関わっているかもしれない。
「中途覚醒とは、睡眠の途中で目を覚ましてしまい、その後眠れなくなる不眠症状です。学術界では睡眠の状態を測定する終夜睡眠ポリグラフ(※)という検査を受けたときに、『睡眠が始まった』と判定されてから『睡眠が終わった』と判定される間に『覚醒』と認められたタイミングが、いわゆる中途覚醒にあたります」
(※)…脳波・眼球運動・心電図・筋電図・呼吸曲線・いびき・動脈酸素飽和度などの生体活動を一晩にわたって測定する検査。睡眠の状態が測定できる。