広がるラムネ愛用者
アスリートやゲーマーからの支持も

 ビジネスパーソンや勉学に励む学生を中心に盛り上がるラムネブーム。最近では、手軽にエネルギー補給ができて、おなかにたまらないというメリットから、ラムネを手にするスポーツマンが増えているという。

「ゴルフ選手がラウンドの合間に口に入れている様子がテレビで流れていたり、あるスポーツチームではラムネ好きを公言している選手が得点を決めるとサポーターがラムネを食べたりするという流れが生まれているそうです。また、アスリート選手に限らず、『筋トレのお供に食べてます』といったSNSの投稿もよく目にしますね」

 さらに、コロナ禍以降は少し意外なターゲットを狙った商品も登場している。

「自粛期間でゲーム人口が増えているところに着目して開発したのが『大粒ラムネ GAMEBOOSTER』です。従来のラムネにカフェインを加えた商品で、“食べる魔剤”として反響を呼びました。今後拡大が見込まれるeスポーツをする人にも食べていただきたいですね」

 森永ラムネを筆頭に、今やコンビニのお菓子棚には、「小梅ラムネ」(ロッテ)や「レインボーラムネミニ」(UHA味覚糖)など、さまざまなメーカーのラムネ菓子が並んでいる。着実にラムネの価値への注目度は高まっており、市場の競争は加熱しているのだ。

「ラムネ市場全体として、ぶどう糖の含有率の高さを訴求する商品が増えています。ただ、ぶどう糖を取りたいのなら、ぶどう糖のタブレットを買えばいいはず。当社では、ぶどう糖の含有率だけではなく、仕事や勉強、スポーツなど、具体的なシチュエーションを明示していくことや更なるエビデンスの獲得により、なぜ森永のラムネがいいのかをしっかりと訴求し差別化を図っていきたいですね」