たべっ子シリーズ右から「たべっ子どうぶつ(バター味)」「たべっ子水族館」「白いたべっ子どうぶつ」。コロナ禍の巣ごもり需要でたべっ子シリーズの売り上げはさらに上がっているそう(撮影:清談社)

誕生から43年の間、多くの親子が親しんできたギンビスの知育ビスケット「たべっ子どうぶつ」。中高年にとっては“懐かしのお菓子”だが、実は今、パッケージを飾るどうぶつたちが若者の間で一大ブームを巻き起こしているという。なぜ今、脚光を浴びているのか。令和のたべっ子どうぶつ大ヒットの理由に迫る。(清談社 真島加代)

誕生から40年以上の
ロングセラー商品

「たべっ子どうぶつ」と聞くと、多くの読者はピンクの箱に入ったビスケット菓子を思い浮かべるだろう。子どもたちの定番おやつとして長年親しまれているビスケットだが、最近パッケージのライオンやゾウなどの“どうぶつたち”が、キャラクターグッズとして人気を集めているらしい。

「ギンビスの『たべっ子どうぶつ』シリーズは、今年で誕生から43年を迎えました。1969年に発売を開始した“たべっ子シリーズの前身”ともいえる素焼きビスケット『動物四十七士』と合わせると50年以上の歴史があります。入れ替わりが激しいお菓子業界で今も成長を続けており、特にここ数年はグッズなどの反響もあり2ケタ成長をしています」

 こう話すのは、株式会社ギンビスの広報担当・坂井明野氏。同社の「たべっ子どうぶつ」シリーズは、定番のバター味に加えて、チョコが染み込んだ「たべっ子水族館」、ホワイトチョコ味の「白いたべっ子どうぶつ」など、さまざまなフレーバーやサイズが展開されているロングセラー商品だ。