ひろゆきの教え「この二択を間違えると一生、不幸です」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

人生の選択

 人生には、決めないといけないときがあります。志望校に2つ受かったり、内定をいくつかもらったり、出世するか転職するかの選択に迫られたり。

 選択肢が多いときでも、最終的には二択にまで絞るようなことが多いでしょう。そして、その選択を誤らないかどうかが大事のように思えます。

 でも、本当は「誰にも正しい答えなんてわからない」というのがよっぽど大事なのです。

絶対に不幸になる人

 人生の中で訪れる「選択肢」で重要なのは、「自分で選ぶ」ということです。占いとか親のアドバイスとかで、第三者に決めてもらうのは、100%不幸になります。

 なぜなら、どんな選択をしても、つらい場面や苦しい試練がおとずれるからです。そのときに、「あのとき占いなんて信じなきゃよかった」「親のせいだ」などと、誰かのせいにできてしまいます。

 自分ではなく「他人が決めたこと」というものほど、不幸なことはありません。

「これくらいで済んだ」

「自分で選んだかどうか」が幸せになるポイントです。自分で決めたのであれば、責任はすべて自分にかかってきます。

 そして、つらかったり、うまくいかなくても、「自分が選んだから仕方ないよな」と思えます。そうすると、どんなにマイナスなことでもプラスに転換することができます。

 もし、Aを選んで借金100万円になったとしても、「もしBを選んでいたら借金1000万円になっていたかもしれない。だから、これくらいで済んでよかった……」というように考えることができます。

 その根底には、「自分で選んだから」という条件が必須です。だから、いつどんなときでも自分で決断するようにしましょう。

トラブルは「すべてゲーム」

 採用のしくみも同じですよね。無理に受けさせたり、他社の内定を消したりはできません。最終的には、「あなたが応募してきた。だから一生懸命働いてください」というところが落とし所です。

 自分が選んだ道だから仕方ないよね、と受け入れないといけません。

 そして、自分で決めた後のトラブルは、ゲームのように楽しんだほうがよいのです。

 問題が起こったら、次は「どう対処すればいいんだろう」と考えるだけです。「あのとき、これを選ばなきゃよかった…」などと考えても仕方ありません。過去は絶対に変えられませんから。

 ゲームには、あえて自分を不利な条件に追い込む「縛りプレイ」というものがあります。武器を少なくしたり、少ない体力で始めたりするプレイです。

 人生もきっと同じです。つらいと思うのなら、「縛りプレイ」をしていると思えばいいんです。その代わり、縛りプレイに成功すると、さらに大きな幸せが待っていますから。そうやって、なんとかしのいで楽しめるような考え方ができたほうがいいと思いますよ。

 なので、人生でもっとも大事な二択は、「自分で選んだ」か「他人が選んだ」か、です。この二択だけは間違えないようにしてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。