現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでの判断などについて明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「目の前のこと」を楽しめているか
せっかく目の前においしそうな食事があるのに、いろいろ考えて楽しめない人がいます。
「もっと別の選択肢があったかもしれない」「これを食べるとカロリーが気になる」など、食事にまつわる後悔や心配をしたり、まったく関係のない仕事のことを考えて集中できなかったり。
「今を生きる」という言葉があります。難しいように聞こえますが、ようするに目の前のことを純粋に楽しめるかどうかです。
映画を見ているときにスマホが気になったり、ゲームをしているときに嫌なことを思い出したり。そうやって楽しめない人の人生は不幸だなぁと思います。
「失ったもの」を考えても仕方ない
有名な話ですが、コップの水が半分あるとき、「残った半分の水を見る人」と「失った半分の水を考える人」に分かれると言います。
前者の人は、楽観的に、後者の人は、悲観的に、人生を送ることになります。性格や適性かもしれませんが、前者のように振舞って生きることは可能じゃないかと思っています。だって、見えない半分の水のことを考えたところで、行き着く結論は、「残った水を飲む」ということですから。
最初は失ったことを心配したり不安に思っても、考え方によって打ち消すことができるはずです。それをしないのは、やはり頭が悪いと言わざるを得ないと思うんですよね。
「今を生きる」コツ
今を生きるためには、マインドフルネスのような方法が最適です。感情ではなく、事実を言葉にします。食事のときも、どんな味覚がして、何の材料が入っているかを味わって食べます。
そのときに、「好き」とか「嫌い」とかのことはあまり考えないようにします。「好き」と言った瞬間に、脳はラベルを貼って考えることをやめてしまいますから。
それよりは、今を生きて、今を楽しむために、事実について考え続けるのがコツです。
目の前の仕事に集中できないことがありますが、それも同じで、好き嫌いで判断しているからなんですよね。めんどくさいことを、「いや、私はこれが好きなんだ」と言い聞かせてやろうとすると、すごくやりたくなくなるはずです。
それよりは、無感情に機械的に始めてしまう。それが、今、目の前の仕事を片付ける方法です。不思議と、やっているうちに遅れて楽しくなってきますから。その作業興奮がおとずれるまでは、淡々とやること。そのために、目に見えることや事実を考えるようにしてみてください。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。