現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破したベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
SNSは真剣にやるな
SNSに関する悩みはよく聞かれます。やったほうがいいのか、やらないほうがいいのか。
個人的には、人の意見を気にしすぎる人はやらないほうが幸せだと思っています。ちゃんと一定の距離感を持って使いこなせる人はいいのですが、そうでない人が多い印象です。
特に、情報収集の場にしてしまっているのはあまりよくないですよね。ワクチンを打つべきかどうか、ツイッターの意見を元に判断してしまっているようなものです。世の中の空気をつかむものとしてなら、SNSは便利なのですが、それを真に受けるのは違うと思います。
恥ずかしい特徴・ベスト1
1つ、恥ずかしい特徴をあげるとすると、「他人の意見を見て発信している」ということです。
「食べログ4.5の店に行ってきました。ミシュランガイドにも載っています」
「○○賞を獲った映画を見てきました。とても面白かったです」
「アマゾンレビューで星5つのソファを買いました。使い心地いいです」など……。
これらの投稿は、他人の意見をそのまま鵜呑みにして生きているようなものです。自分の評価の余地がまったくありません。
自分の感覚で選んだり、その商品やサービスを自分の軸で判断していないのは、ちょっと人生損しているなと思ってしまいます。
第三者や権威のある人が褒めているものでないと楽しむことができないのは、心が貧しくなっているからです。麻痺しているとも言えます。
そういう感覚におちいってしまうと、つねに「誰かに動かされる人生」を送ることになります。満たされることがなく、今を生きている感覚がなくなるんですね。そうなると、いくらお金があったり、友達が多くても、いつまでも充足感が得られないでしょう。
「日常が空っぽになっているかも?」と思う人は、ちょっとSNSを見返してみてください。自分の感覚で、他人の意見を気にせず、「これは美味しい」「これは面白い」と投稿できているでしょうか。
誰かが絶賛するのを待ってから自分も褒めるようであれば、他人の人生を生きているようなものです。少し振り返ってみましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。