欧州人権裁判所は21日、元旧ソ連国家保安委員会(KGB)のスパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏が毒殺された事件について、ロシアが殺害に関与したとの判断を下した。  また英当局はこの日、2018年に起きた元ロシアスパイの毒殺未遂事件に絡み、3人目のロシア人を起訴。反体制派の毒殺行為にロシア政府が関与している疑惑が改めて浮き彫りとなった。  リトビネンコ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領の批判の急先鋒(せんぽう)に立っていた人物で、2006年にロンドンで放射性物質「ポロニウム210」が混入したお茶を飲んだ後に死亡した。